高校ラグビー/832から540に
2024年12月7日
福岡県の高校ラグビーチームは44チーム、登録選手数は1,293人(2024年3月31日現在)です。
第104回全国高校大会の出場校が決まり、各県予選を勝ち抜いた51チームが参加します。
12月7日(土)には 組み合わせ 抽選会が行われました。
2024年の花園都道府県予選には、全国で540チームが参加しました。
一方、2009年には832チームが参加しており、13年間で約30%減少しています。
(合同チームは1チームとしてカウント)
| 地区 | 都道府県 | 出場チーム | |
|---|---|---|---|
| 2009 | 2024 | ||
| 北海道地区 | 北北海道 | 8 | 8 |
| 南北海道 | 8 | 8 | |
| 東北地区 | 青森県 | 23 | 8 |
| 岩手県 | 19 | 10 | |
| 秋田県 | 10 | 6 | |
| 宮城県 | 20 | 9 | |
| 山形県 | 5 | 2 | |
| 福島県 | 11 | 7 | |
| 関東地区 | 茨城県 | 21 | 11 |
| 栃木県 | 8 | 5 | |
| 群馬県 | 17 | 12 | |
| 埼玉県 | 48 | 36 | |
| 千葉県 | 35 | 24 | |
| 東京都第1 | 31 | 23 | |
| 東京都第2 | 32 | 23 | |
| 神奈川県 | 40 | 28 | |
| 山梨県 | 9 | 6 | |
| 中部地区 | 新潟県 | 14 | 8 |
| 富山県 | 7 | 4 | |
| 石川県 | 7 | 5 | |
| 長野県 | 7 | 7 | |
| 静岡県 | 11 | 8 | |
| 愛知県 | 50 | 42 | |
| 岐阜県 | 11 | 6 | |
| 福井県 | 3 | 2 | |
| 三重県 | 21 | 7 | |
| 関西地区 | 滋賀県 | 8 | 5 |
| 京都府 | 26 | 16 | |
| 大阪府第1 | 22 | 12 | |
| 大阪府第2 | 21 | 12 | |
| 大阪府第3 | 21 | 12 | |
| 兵庫県 | 40 | 22 | |
| 奈良県 | 7 | 5 | |
| 和歌山県 | 12 | 5 | |
| 中国地区 | 鳥取県 | 4 | 2 |
| 島根県 | 2 | 2 | |
| 岡山県 | 10 | 6 | |
| 広島県 | 12 | 6 | |
| 山口県 | 10 | 5 | |
| 四国地区 | 香川県 | 3 | 3 |
| 愛媛県 | 13 | 8 | |
| 徳島県 | 9 | 8 | |
| 高知県 | 3 | 3 | |
| 九州・沖縄地区 | 福岡県 | 45 | 34 |
| 大分県 | 18 | 9 | |
| 佐賀県 | 4 | 3 | |
| 長崎県 | 16 | 12 | |
| 熊本県 | 13 | 9 | |
| 宮崎県 | 9 | 10 | |
| 鹿児島県 | 17 | 10 | |
| 沖縄県 | 11 | 6 | |
| 合計 | 832 | 540 | |
※2009年はURAKATA日記でカウントしていました。
2024年は各県や高体連のHPを参考にしましたが、誤りがあればご指摘ください。
これほどまでにチーム数が減少している理由はいくつか考えられます。
-
少子化の影響
日本全体で子どもの数が減少しており、スポーツを始める若年層の母数自体が縮小しています。
ラグビーに限らず、多くの競技で競技人口が減少している背景には少子化があります。
実際、高校生の人口は2009年から2024年にかけて約15%減少していますが、ラグビーの競技人口の減少率はそれを上回っています。 -
競技環境の制約
ラグビーは広いフィールドが必要で、多人数で行うスポーツであるため、練習場所や試合会場の確保が困難な場合があります。
また、少子化や教員の負担軽減の影響で、学校の部活動自体が縮小しているため、ラグビー部の数も減少しています。 -
競技のハードルの高さ
ラグビーは体力や戦術理解が求められるため、初心者には敷居が高いと感じられることがあります。
特に接触プレーの多さから、怪我のリスクを懸念して敬遠されるケースもあります。 -
他スポーツとの競争
サッカーやバスケットボールなど、手軽に始められるスポーツの人気が高まる中で、ラグビーを選ぶ子どもの数が減少しています。
また、近年はeスポーツやインドアスポーツといった新しい選択肢も増えており、競技人口の奪い合いが激化しています。 -
普及活動の不足
ラグビーは一部の学校や地域で盛んですが、全国的な普及度は他の主要競技に比べて限定的です。
2019年のラグビーワールドカップで注目度が一時的に高まりました。
コロナの時期と重なったため、せっかくの機会を逃したこともありますが、継続的な成長に結びつけるための取り組みが十分ではないと言えます。
ラグビー人口の減少が明確な数値として示されると、現状が非常に深刻であることが浮き彫りになります。
少子化や競技環境の制約といった課題は地域ごとに異なりながらも、全国的に共通の問題として広がっています。
現在、一部の地域では高校生のラグビー環境を維持・拡大するための動きが進んでいます。
しかし、個別の取り組みだけでは、減少傾向を逆転させるには力不足であるのが現状です。
そのため、全国規模での包括的な戦略を策定し、早急に実行することが不可欠です。




