回復と復帰
復帰には医師による評価が必要
急性硬膜下血腫などの命に関わる病気がないかを確認するため、コンタクト開始前に医師の診察が必要です。
医師が安全な状態であると判断した場合において、コンタクトが許可されます。
段階的競技復帰プロトコル(GRTP)
GRTP(Graduated Return To Play program)は、高校生以下(18歳以下)のラグビーにおける脳振盪マネジメントの一つです。
脳振盪受傷後、競技復帰に向けてリハビリ強度を段階的に上げていく方法で、6つのステージがあります。
| ステージ | リハビリ項目 | 可能な運動 | 目標 |
|---|---|---|---|
| 受傷日 | 休息(脳と身体) | 運動をしない、テレビを見ない、ゲームなどはしない、勉強や仕事も避けることも検討 | 安静 |
| ステージ1 | 症状が出ない程度の活動 | 症状が出ない程度の日常生活(普段の生活に戻る:症状が出ないように) | 仕事・学校への段階的復帰 |
| ステージ2 | 症状に応じた活動 | 症状が無い場合は軽い有酸素運動(歩行、エアロバイクなど) | 心拍数の増加 |
| ステージ3 | 競技に特化した運動 | 症状がなくなればランニングドリル開始。頭部に衝撃を与えない活動は許可 | 動作の増加、報告の変化 |
| ステージ4 | コンタクトなしのトレーニングドリル | 前段階より更に複雑なパスドリルを取り入れたトレーニングドリルを行う (無理のない範囲で、段階的に負荷を増やす筋トレは許可) |
通常の運動強化、強調運動、運動思考の再開 |
| ステージ5 | フルコンタクトの練習 | 医師の許可を得たのち、通常のトレーニング活動に参加する | 自信回復とコーチング スタッフによる技術習得 |
| ステージ6 | 競技復帰 | 試合に出場 |
中学生以下(最短23日間)
中学生以下は2週間の安静後にGRTPを実施しますが、各段階を原則23日間かけて行います。
最短復帰期間は23日間です。

高校生・高専生(最短3週間)
高校生以下の選手は、2週間の安静または有酸素運動後、症状の再燃・悪化がないか確認しながら1日ずつ段階を進めます。
最短でも21日間(3週間)かけて復帰する必要があります。

高校生・高専生を除く18歳以上のコミュニティレベル(大学/社会人/クラブチーム)
コミュニティレベルでは、安全性を重視し、超早期復帰を防ぐ設定となっています。
メディカル体制を有しているコミュニティレベル(最短2週間)

メディカル体制を有していないコミュニティレベル(最短3週間)





